日本語English

活動内容

フーカット県立医療センター・コミューンを訪問、低体重児の発育状況を確認するために家庭訪問を行った(2022年9月26日-9月30日)

2022年2回目の訪越は9/26―9/30までPhu Catで活動した。

9/26はベトナム航空の減便や台風16号の影響により、搭乗予定の飛行機が遅延したために、ハノイを午後4時過ぎに立ち、Phu Catへは夕方6時に到着した。

27日は台風16号が中部ベトナムに上陸したため、Phu Cat医療センターのスタッフはそちらへの対応でJICA活動に帯同することが出来ず、我々も安全を優先し、ホテルで終日待機した。

幸い、台風による大きな被害はPhu Cat地区ではなく、今回は翌28日より3日間5コミューンを巡回し、各ヘルスセンターのスタッフと意見交換し、ベビースケールを贈呈した。その後、それを持参して低体重児の家庭を訪問した。

28日に訪問したCat Chanh Commune と Cat Thang の両Communeは、Phu Cat県の南部を西から東に流れる川Sg.Conの下流に位置し、海岸に近いため、頻繁に洪水による浸水被害を受ける地区である。そのため、各ヘルスセンターには災害時のボートが用意されており、建物は鉄筋2階建てで日常業務は2階で行われていた。訪問した家庭4軒中3名の低体重児は双子であり、訪問時には成長は順調であった。残り1名は、訪問時の体重は成長曲線の標準下限近くであったが順調に成長しており、引き続き経過を観察する。

29日は医療センターから最も遠隔に位置する海に面したCat Hai Communeを訪ねた。家庭訪問した2名の低体重児の母親は農業に従事し、1人は妊娠7か月頃まで働いていた。もう1人は早産の既往があり、妊娠中は実家に戻って安静にしていたが32週で出産した。

30日はCat Hiep(国道より山側)とMay Ngo(街中)の2 Cominneを巡回した。Cat Hiep の2名の母親は農業と縫製工場に従事している。どちらも出産ぎりぎりまで働いており早産であった。生活用水は井戸水(以前は浅井戸、現在は深井戸を主に使用)。May Ngoは医療センターに近く、母親は縫製工場務めとフリーランス(隣のコーヒーショップ手伝い)。現時点で、29日と30日の訪問6軒中5名の児はほぼ順調な成育状況にあったが、1名は体重増加不良で1か月前に受診しており、ヘリコバクターピロリ菌の内服除菌中とのことであった。引き続き経過を観察する。

次回の訪越(2023年2月予定)で、残る6 Communeを巡回し、すべてのCommuneを一巡する予定である。

 

  

一覧へ戻る

金沢大学
医薬保健学域保健学類
JICA事務局

〒920-0942
石川県金沢市小立野5-11-80

TEL:076-265-2500(代表) 076-265-2565(研究室)
FAX:076-265-2565